
株式会社ベストアクティが実施したアンケート調査では、中学・高校の教員が探究学習の必要性を認識しつつも、教師の負担が大きいと感じる課題が約6割に達しています。この調査は全国の中学校および高校の教員1400人を対象に行われました。
調査結果によれば、中学校での探究学習の必要性を感じる割合は70%を超え、高校でも60%を超えています。しかしながら、高校では「全く必要ではない」という意見も約1割見られました。
教員が探究学習を必要だと考える理由は、「キャリア発達に必要」「将来のことを多角的に学べる」「21世紀型スキルを身につけるため」など、将来の社会生活に役立つ力を養うためだという意見が多く寄せられました。一方で、探究学習が必要だと思わない理由としては、「準備が大変」「教材づくりが難しい」「興味を持たない生徒が多い」などが挙げられました。
また、中学・高校の教員が探究学習の実施について困っていることや課題に感じていることは、「教師の負担が大きい」が最も多く、次に「探究学習のテーマ・課題の設定」や「調べ学習で終わってしまう」などが課題として上位にあげられました。
この調査結果は、探究学習を実施する上で教員の負担を軽減する方法や効果的なテーマ・課題設定などの改善が求められることを示しています。今後の教育改革において、探究学習の実施に関する教員の負担や課題を解決する方法が求められるでしょう。
教育現場では、従来の教科のようにあらかじめ決められた正解がない中で多様な答えを考え導き出す探究学習が重要視されています。探究学習は、児童・生徒自身が課題を設定し、その解決に向けて情報を集め、整理・分析をしながら、周囲の人との意見交換や協働を通じて、主体的に自らの考えをまとめ・表現する学習活動です。昨今の変化の激しい社会に対応して、これからの時代において必要な力を養う重要な役割を果たすとされています。
しかし、教員によると、探究学習の実施には多くの課題があるようです。教員の負担軽減や効果的なテーマ・課題設定、生徒の主体性や意欲を高める方法など、さまざまな問題が解決される必要があります。このような課題を解決することで、探究学習がより効果的に実施され、児童・生徒にとって有益な学習活動となることが期待されます。
今後、教育改革の進展に伴い、探究学習の実施に関する課題が解決されることが期待されます。そのためには、教育関係者が連携し、効果的な探究学習の実施方法を見直すことが重要です。今回の調査結果は、探究学習の実施における教員の意見や課題を把握し、改善策を検討する上で有益な情報となるでしょう。探究学習の実施が教育現場においてより効果的に行われることを期待しています。

