
三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:田角陸)は、日本政府が2040年代の運転開始を目指す高速炉実証炉の開発において、中核企業に選定されました。同社は、2024年度から開始されるナトリウム冷却高速炉の概念設計および研究開発を担当します。
これまで、高速炉の実験炉「常陽」や原型炉「もんじゅ」の開発・建設に参画してきた三菱重工は、高速炉の実用化に向けたプラント概念検討および研究開発を進めてきました。また、日仏国際協力や日米国際協力にも参画し、開発加速につなげるとともに、技術向上および人材育成に努めています。
高速炉は、高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減、エネルギー資源の有効活用、さらにはエネルギーの自立の観点から、核燃料サイクルを推進する国の基本方針に貢献できる技術として、その実用化が期待されています。
三菱重工は、これまで培ってきた技術と経験を生かし、実証炉の概念設計ならびに設計に必要となる研究開発を開始し、高速炉の実用化に向けた取り組みを進めていきます。