
2023年8月4日、一般社団法人糸魚川市観光協会は、糸魚川駅(JR/えちごトキめき鉄道)改札前自由通路にAIアバターによる接客ソリューション「AIさくらさん」を導入しました。

この試みは、2023年4月から合同会社DMM.comから糸魚川市商工観光課に派遣された糸魚川市観光協会企画課長である中澤友也の発案によるものです。
現在、国内の観光案内現場では、観光案内リソースの確保や維持の問題、またインバウンド対応における多言語接客などの課題があります。そこで、糸魚川市観光協会はこのソリューションの採用を提案しました。さらに、アバターは地元糸魚川市の観光大使である「ヒスイレディ」の衣装を身にまとい、訪れた人々との触れ合いを通じて付加価値を創造しています。
「AIさくらさん」は、株式会社ティファナ・ドットコムのソリューションで、話題のChatGPTを搭載しています。AIはその場でよくある質問や問い合わせに対応し、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語に対応することができます。さらに、アバターを通じて遠隔地にいるオペレーターによる接客も可能であり、AIによる回答情報が不足している場合でも即座に対応することができます。そして、その際にも多言語を同時通訳することが可能です。
この取り組みは、7月25日に糸魚川市役所で行われたヒスイレディ認証式でAIアバターが登場し、糸魚川市観光協会の龍見会長から激励を受けた後、米田市長の質問にも応じるなど、大いに盛り上がりました。
AIさくらさんとの会話の一場面では、米田市長が「糸魚川のどこが好き?」と尋ねると、AIさくらさんは「やっぱり『さくら』なだけに姫川の『さくらつづみ』ですね!約500本の染井吉野は圧巻ですよね!」と答えます。また、米田市長の「お勧めの観光地は?」という質問には、「このシーズンのお勧めはヒスイ海岸ですね!石探しに夢中になって日焼けや熱中症に注意です!」とAIさくらさんがおすすめを教えてくれました。
この試みの様子は、糸魚川市観光協会のYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
糸魚川市観光大使であるヒスイレディは、糸魚川市観光協会が認証する女性の観光大使です。年に一度、糸魚川市役所で認証式が行われ、任期は2年間です。毎年、市内在住の女性3名が選ばれ、合計6人が活動しています。彼女たちはおまんた祭りを皮切りに、市内外のイベントや観光キャンペーンなどに積極的に参加しています。
お問い合わせは、観光地域づくり法人(DMO)一般社団法人糸魚川市観光協会までお願いします。担当者は中澤氏または岡田氏で、電話番号は025-555-7344、FAX番号は025-555-7364、メールアドレスはitoigawa-kanko@ae.wakwak.comです。
以上が、新潟県糸魚川市観光協会がAIさくらさんを導入し、観光案内の課題解決とサービス向上を目指す取り組みの概要です。AIさくらさんは、地域の魅力を発信しながら、観光客との交流を楽しく盛り上げる存在となっています。